原発での瓦礫処理で活躍した、放射能に対応したフォークリフト

震災から一ヵ月後に現れた特殊フォークリフト

東日本大震災で事故に見舞われた福島第一原子力発電所の瓦礫処理のために、当時三菱重工業にてフォークリフトが開発されたのですが、このフォークリフトが現場の状況に対応した特殊仕様のものであったことがご存知でしょうか?今回は、原発付近の瓦礫処理で使用されたフォークリフトの秘密についてご紹介いたします。震災から一ヵ月後、三菱重工業から瓦礫処理作業を担当する共同企業体に納入された2台のフォークリフトには、操縦者が放射能汚染地域でも安全に動けるための、車両技術及び原子力技術が搭載されていました。

原子力を遮断するキャビンが搭載されたフォークリフト

役一カ月と言うかなり短期間で開発されたこのフォークリフトには、放射能を完全に遮蔽するキャビンが備え付けられていることが最大の特徴となっています。このキャビンは鉛ガラスを利用した全辺溶接構造の密閉式で、三菱重工業内で放射能試験設備を利用した事前検証をクリアしています。またキャビンない葉放射能に汚染された物質を除去できるフィルターを装着することで、放射能の危険にさらされない空気が確保されています。更に、空気浄化装置によって外気を遮断する機能も持ち合わせています。

瓦礫処理に特化した設計のフォークリフト

瓦礫処理に非常に適した機能を持ち合わせていることも、このフォークリフトの特徴です。このフォークリフトにはヒンジドフォーク(上向きになったフォーク)、バケット、回転フォークなどあらゆるアタッチメントを取り付けることが可能であり、更に装備しているコンテナ内に瓦礫を入れて運ぶこともできます。福島第一原子力発電所付近の瓦礫の処理は当時主に遠隔操縦式の無人重機が行っていましたが、この放射能に対応した有人フォークリフトは、無人重機だと限界がある瓦礫処理作業を補完するために開発、納入された重機なのです。

フォークリフトは運送会社で勤務するには欠かせない免許なので会社で免許を取らせてもらえます。敷地内なら免許は必要ありませんが、大企業などで荷物の積み下ろしをする際には、必須となります。